
競馬のダートコースでは、スピードだけでなくパワーと持久力が求められるため、適性のある馬とそうでない馬の差がはっきりと表れます。
ダートは芝に比べてクッション性が低く、砂の抵抗があるため、軽いフットワークよりも、力強い走りを得意とする馬が有利とされます。
ダート向きの馬の特徴としては、まず筋肉量が豊富で、がっしりとした体型をしていることが挙げられます。特に、前脚の踏み込みが強く、地面をしっかり蹴ることができる馬は、ダートの深い砂に埋もれることなく推進力を維持しやすくなります。逆に、細身で軽やかに走るタイプの馬は、砂の抵抗に負けやすく、ダートでは力を発揮しにくい傾向があります。

芝のコースでは、スピードや瞬発力が重要となり、ダートとは異なる適性が求められます。芝のレースは、ダートに比べてクッション性が高く、走りやすい反面、レース終盤のスパートが勝敗を左右することが多いです。そのため、瞬発力に優れた馬が芝では活躍しやすい傾向にあります。
芝向きの馬の特徴として、まず体型がスマートで、脚の回転が速いことが挙げられます。芝のレースでは、馬場の抵抗が少ないため、軽やかな走りができる馬が有利です。
特に、細身でバネのある走りをする馬は、芝のレースで抜群のパフォーマンスを発揮することが多くなります。
ダートと芝の適性を見極めるためには、過去のレース成績を徹底的に分析することが不可欠です。特に、出走馬の戦績をチェックし、それぞれの馬が過去にどのような条件で好成績を残しているかを確認することが重要です。
過去にダートレースで好成績を収めている馬は、ダート適性が高い可能性があります。同様に、芝レースでの勝率が高い馬は、芝適性があると判断できます。
ただし、中には芝からダート、またはダートから芝へ転向して成功するケースもあるため、単純に成績だけで適性を決めつけるのではなく、レース内容を細かく分析することが必要です。
また、馬の脚質も適性分析において重要な要素です。ダートでは、前に行く先行馬が有利な傾向がありますが、芝のレースでは、最後の直線でのスパートが重要となるため、差しや追い込みの馬が活躍する場面も多くなります。そのため、レースごとに適した脚質の馬を選ぶことも、的中率を高めるポイントとなります。